行き先も見えず、多岐亡羊

おじさんがダラダラ書いている日記的なモノ

馬鹿みたいな映画を見て、下らない感想文を書く

 

前作公開が1996年。
大ヒットしたが、そもそも大した映画でもなかった。古典的宇宙人侵略映画の焼き直し。20年以上経ってから続編を制作するからには、よほど良いアイデアが無ければ。でも見た感じ、そういう訳でもなくて、他に企画が無かったからとりあえず作ったような。下らない続編を大量生産するのはハリウッドの得意技だから、特に驚くこともないけれど。

「 インディペンデンス・デイ : リサージェンス 」
2016年公開 ローランド・エメリッヒ監督
【 未見で、視聴予定のある方は読まないように 】
【 TV放送で、馬鹿みたいな映画を見たから、下らない感想文でも書くかと思って。この映画を推奨する気は更々無し。 】

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劇中でも前作から20年ほど経過。
都市は再建され、日常を取り戻している。侵略によって異文明が接触する時、負の遺産ばかりでは無く、エイリアンが残した様々な先進技術が取り入れられ、文明は格段に進歩している。
物語のメインはパイロット候補生同期のジェイク・ディラン・パトリシアの3人。しかし、いろいろあって、三人は別々の道へ。ジェイクとディランの間にはトラブルがあって、わだかまりがある。ただ、このあたりの設定はどうでもいい。大味なSF大作の中で、人間ドラマなど只の添え物。重要でもない。前作から引き続き登場の科学者デヴィッド。アフリカ行ったり、月に行ったり、物語の進行係。アフリカの戦士や因縁がありそうなジャーナリストを引き連れているが、特に面白いドラマも無い。デヴィッドの父親も再登場。子供たちを救うが、ここにも特にドラマは無い。英雄ホイットモア元大統領も登場。しかし、娘との間にも特にドラマ無し。たくさん登場人物がいるが、ただワサワサ出てきただけ。然しながら、放送枠から考えて20分以上本編がカットされている。ドラマの部分は切られちゃったのかも。おそらく切ってもいいようなドラマだったのだろう。
イベント映画に内容を求める方が間違っているのかもしれない。大きなスクリーンを見て、ワーワー言うだけのアトラクション。映画館でビール飲んで、「 ワオ! 」 って言いながら見るのが正しい鑑賞方法。

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前作主演のウィル・スミスは欠場。ギャラで折り合えなかったらしい。当時は駆け出しの新人だったが、この20年で売れっ子になった。別にファンでは無いけれど、いるといないではやっぱり違う。出演していれば、「 今よりは少しだけマシな映画 」 にはなったと思う。
ビル・プルマンジェフ・ゴールドブラム、前作から引き続き登場。やっぱり老けた。ジェフ・ゴールドブラムといえば、「 ザ・フライ 」。ただでさえ濃い顔が蠅化していく強烈なインパクト。その顔が焼き付いたので、他の役を出来ないだろうと思ったが、それなりに生き残っている。
ジャーナリスト役はシャルロット・ゲンズブール。あれ? 「 なまいきシャルロット 」。懐かしい。アート系知人の推奨で昔見たことを覚えている。内容は忘れたけど、確かおっぱい見せてくれたような。すっかり、おばさんになって・・・。なんでこんな映画に? やっぱりカネかなあ。以前、ハリウッドゴジラジュリエット・ビノシュが出演していて、なんだか悲しくなった。

前作の96年当時はCG勃興期。出来ることには限度があって、ミニチュア特撮の手助けといった位置付けだった。シーンを丸ごと飲み込んでしまうような映像を作ることはまだ出来なかった。確か、ホワイトハウス爆破シーンのミニチュア撮影のメイキング映像を見た記憶がある。映画に手作り感覚が残っていた。古き良き時代。
前作で、強力ビーム兵器1発で都市を壊滅させたエイリアン。今回も同じ兵器で充分都市を破壊出来ると思うが、やっぱり20年の進化を見せなきゃってことで、重力を操り街を宙に浮かせて叩き潰すという荒業を披露した。CGチームの腕の見せ所。エレクトロニクスの進化で、現実離れした映像をリアルに見せられることも珍しくなくなった。ただ、「 スゴイ映像 」 にも飽きた。

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ハリウッド映画はすっかり、中国人向け仕様。
分かり易くて大味なアクション大作ばかり。この映画にもチャイナマネーが入っている。中国人の指揮官や美人パイロットが登場。中国の国旗まで登場した。そういえば、星条旗は登場した? いっそのこと中国で映画撮りなよ。商魂逞しいのは結構なことだけど 「 独立記念日 」 と名付けられた映画で尻尾振っちゃうのもどうなの? 中国の国旗は微妙に左上のマークの部分は隠されていて、アメリカ人スタッフの健気な抵抗かもしれない。笑ってしまった。ただ、あの中国の女優は可愛い。
この手の映画って創意工夫が何も無いから、要は大金を注込めば誰でも出来る。中国は巨大な映画産業を創って国産化を進めているようだから、そのうちハリウッド大味大作映画は見向きもされなくなるだろう。

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ゾンビ映画全盛の時代で、宇宙人の肩身は狭い。
宇宙人襲来だと、どうしても軍 VS 軍の大規模破壊兵器の活躍する戦争になってしまう。個人目線から遠い戦争はリアリティが薄い。最近ではその反省を踏まえ、宇宙人が大規模破壊兵器ではなく地上戦を仕掛けてくる映画が作られている。なぜ、遠い宇宙からわざわざやってきて、そんな地道な戦術を選択するのか意味不明だが、観客がそれを望んでいるのだろう。やっぱり、アメリカ人は銃をバンバン撃ちまくるカウボーイ映画が好き。
「 インディペンデンス・デイ : リサージェンス 」 は昔ながらの大規模戦争映画。アメリカ人はそっぽを向いたようだ。

アメリカはその歴史の中で外国から本土を攻撃されたことは殆どない。平和ボケしてもおかしくないのに、何故か自衛と攻撃精神が旺盛だ。「 フロンティアスピリッツ 」 なんて言えば格好良いが、敵を想定せずにはいられない人たち。「 侵略されたい願望 」 みたいなものがあるのだろうか? この手の映画も一役買っているのかも。
ラスト、エイリアンの母船を撃退した主人公たちは、「 今度はこっちが攻める番だ 」 と威勢良く終わる。やっぱり、専守防衛だけではなく、敵の本拠を攻めなきゃって。ベトナムアフガニスタンイラクアメリカは失敗ばかりしているのに懲りない。しかし、興行面で失敗したようなので、宇宙の彼方への派兵計画は中止になるだろう。